[WebGL] WebGLをはじめてみる
HTML5の登場により、Webブラウザ上で動的なコンピュータグラフィックを描画できるようになったことはとても衝撃的です。
たとえば、以下に記すリンク先のコンテンツは全てWebブラウザ上で動いているものです。
上記サイトはデンジャー・マウスとダニエル・ルッピによるCDアルバム「ROME」のプロモーションサイトという位置付けなのですが、とてもプロモーションとは思えないくらいに凝った作りになっています。
何より、サイト上でここまでの3D表現が出来るのはインパクトが大きいでしょう。
このようにWeb上で3DCGを描画するのにはWebGLという技術が用いられています。
WebGLとはOpenGLと呼ばれるグラフィックライブラリがベースになっています。
OpenGLとはSGIによって開発されたWindowsやMac、Linuxなど様々なPC環境で動くクロスプラットフォームなライブラリです。
近年では、PCだけにとどまらずスマートフォンやタブレット端末などの組み込み機器上でも利用できるように仕様変更されたOpenGL ESが登場しました。
WebGLはOpenGL ES 2.0をベースにWebブラウザ上で使えるようにしたものです。
したがって、WebGLを使ったグラフィックの描画では、OpenGLで用いられているAPIが用いられます。
OpenGLを使ったことのある人なら馴染み易いと言えるでしょう。
グラフィックの描画はOpenGL同様GPU側で行うため高速です。
次回からは実際にWebGLを使って簡単な導入プログラムを作ってみたいと思います。
■参考サイト
デンジャー・マウス&ダニエル・ルッピ『ローマ』の映像がすごい
■参考書籍
酒井 幸市(2013)『WebGLによる3D-CGアニメーション』工学社